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6/12 三遊亭遊雀 勉強会 水無月 at お江戸日本橋亭 19:00〜




     三遊亭遊雀:ご挨拶
     古今亭錦之輔:運命の出会いはケータイで
     三遊亭遊雀:死神
       お仲入り
     三遊亭遊雀:舟徳



 

 久しぶりの遊雀師匠。ほぼ満席。面白いねえ。「死神」は次の三越落語会の円朝もの用のネタ下し。開口一番なんで、明るく短い死神を依頼されたそうな。もちろん二つ返事でOKしたらしいが。本人が次のまくらで言ってたほど悪い出来じゃなかったし、十分良かったと思った。まあもっと良くなるってことでしょうが。枕元の死神を計略で消したことによって自分の寿命が縮むことが知らされて「なんで先に言ってくれなかったの?」「言わなかったのは俺が悪いけど、人間何があるか分からないもの」とかのやり取りがおかしかったし、それが何気なくサゲにつながっているところとか気が利いていた。「舟徳」はもう抱腹絶倒。客席が沸きに沸く。拗ねる、泣く、逆ギレする。しまいにゃ途中、客にまでなだめすかされる始末。まさにある意味現代の若者の典型を切り取ったような若旦那の造形。めちゃめちゃ面白おかしい。その上、へなちょこ船頭っぷりの所作、ええかっこしいで芝居のような見栄を切ったばかばかしいポーズ。もう秀逸。ポイントで再度登場したりするつくりもうまいなー。
 錦之輔は2度目。偶然同じネタ。遊雀ファンの空気に押されたのか、まくらからなんともぎこちなく、出来も前のネタ下しの時の方がよかった。真打ち昇進も決まったそうだし、前の時の印象がいいだけにちょっと残念。次に期待。
 しかし、遊雀さんて表情、声、喋り方、古田新太と似てる。また行こうこの会。