土地の風あい

 ちょっと迷ったが清澄白河へ。清澄庭園を横目に開場へ。風情あるな、この辺。ゆっくり散策、明るいうちからの一杯と行きたいものだ。
 初訪問の地で、初お目見えの三喬氏。
 


 5/18 第1回笑福亭三喬東京独演会 at 深川江戸資料館小劇場 18:30〜



   笑福亭喬若:動物園
   笑福亭三喬ちりとてちん
   柳家さん喬:そば清
   笑福亭三喬:我が家のアルバム
     仲入り
   笑福亭三喬花筏




 第1回、ってことできたのかもしれない。同発音のよしみか、さん喬師匠もゲスト出演だし。それと花筏、という噺を聞いてみたかったのもある。しかしながら、あたりまえだが、三喬氏よそ行きな心持ちだった気がした。江戸情緒溢れる場所で、初の独演会。触れ込みも含めて爆笑を誘う方だと思うが遠慮か気遣いか空気を探る感があったような。ものを食ったり細かい技等素晴らしいなと思う点もあったが、個人的には不満足、きっと不完全燃焼だったのではないでしょうか。


 さん喬師匠。ほんとハマりつつある。この日も、さんざん細かくうわばみの説明をしたあげくにその先は「懸命な方にはもうお分かりでしょう?」とそっから先は想像にゆだねて客に判断を投げたりするや、全身で表した清兵衛さんの腹一杯で限界に達したもがき苦しみながら平静に戻ろうと四苦八苦する場面等、感心なんかを超えた心持ちに続々と持って行かれた。上方落語の客へのサービス課、踊りまであって満足でした。しかし師匠は藤間流の名取りだったのね。知らなかった。