キープ・インパクト

amane92007-04-09

 下北沢の人通りは多い。道も狭いし、立派に世田谷区している。昇太、彦いち両師匠が踏切を渡ってくる。
その四半時後、当日券の列に並んでいると、また両師匠が、彦いち氏がその前に止めていたBD-1の鍵を外して一緒にこちらの前を通り過ぎながら彦いち氏だけ「いらっしゃいませ〜」と言って、遠ざかって行った。
白鳥師匠に用があったのだろうか?



4/9 第2回 栄助・天どんの会 at 「劇」小劇場  19:00〜




   二人:オープニングトーク

   三遊亭天どん:間違った看板の話(?)
   春風亭栄助:情熱的実況プロ野球(?)
   三遊亭白鳥:サーカスの象太郎(?)
    仲入り
   三遊亭天どん:花見の場所取りと詰め将棋的恋バナ(?)
   春風亭栄助:修学旅行の夜・怖い話(?)
  新作のため、タイトル不明(適当)




 いやーっ、ビックリした。栄助の新作、面白すぎ!こないだ見た古典もなかなかだったが。鸚鵡返しの、ディテイル、言い回し、キャラの濃さ・強弱などなどを総動員して笑いへ持って行く。設定以外は特筆すべきドラマ性もあまり無いのだが、肉山田、青木などキャラが強力すぎる。実にクドい。こんなタイプの新作もあるんだな。タイプも話も全然違うけど、権太楼師匠の笑いみたいなインパクト。間違ったりしてたがそんなんどうでも良かった。
 天どん。ブラックになりきれない、いい感じのまくらも相変わらず。2席めのまくらなんてかなりのロングバージョンだった。この日の栄助がガハガハだったら、天どんはクスクスって笑いだった。話も天どんの方が緻密だ。2席ともこれからもっと練り込まれてかなり発展するような気がした。計算じゃないだろうけど、自信があるのか無いのか分からない様子がなんらかの魅力を産んでいるような。
 ゲストの白鳥師匠は、このあいだの「せめ達磨」に引き続き独演会のお稽古。ネタ下しの上に未完。気弱な主人公による白鳥ワールド。結構な人情噺になる気がした(既になっていたが)。しかし、まくらで語られた、地元後援会の落語会でやったうろ覚えの(小さん師匠のCDを聞いてのうろ覚え)「試し酒」を聞いてみたかった。10升も飲んだ上に確かに自分で言ってるとおり(サゲを言ったあと余りのひどさに自分で吹いたらしい)サゲもひどいし。受けなかったらしいし強力だったんでしょうな。

 栄助の新作が楽しみになってしょうがない。油断すると肉山田の口調が頭の中でこだまする。