七転八倒九渋

amane92007-04-07

 週末の神楽坂。にぎわってる。落語会ののぼり。楽しみにしてた。




4/7  七転八倒の会 at 神楽坂・毘沙門天善国寺 書院 18:30〜



   五街道弥助:ぞろぞろ
   柳家喜多八:風呂敷
    仲入り
   五街道弥助崇徳院
   翁家和助:太神楽
   柳家喜多八:らくだ


 実にあったかい会。弥助はやはり、いい気を持ってる。打率は2打数1安打。喜多八師匠が忘れ物をして戻ってくる間まくらでつなぐ。堂に入ってる。たいしたもんだ。で、「ぞろぞろ」、良かった。丁寧に描く茶店の風景。まくら、くすぐり良い感じ。「崇徳院」は、八っつあんのテンポがのんびりしすぎててちょっと間が持たない気がした。自分の好みとしてはもっとしゃきしゃきぐいぐい行って欲しい。
 喜多八師匠、珍しく「風呂敷」で言い間違い。それ以外は笑いをがんがん取ってたし十分面白かった。「らくだ」、最高。フルサイズ。あいかわらずの緩急自在。発声がはっきりしなかったりするが関係ない。それが迫力につながったりするから始末が悪い。なんてね。酔いのディテイルが素晴らしすぎる。参った参った。
 たっぷりな会でだいぶオーバー。急いで末広へ。






4/7 末広深夜寄席 at 新宿末広亭 21:30〜



  台所鬼〆粗忽長屋
  桂 笑生:錦の袈裟
  金原亭小駒:四段目
  三遊亭金翔:紙入れ



 笑生はそつがないけど平坦すぎる気が。サゲもさりげなさ過ぎ、わかりづらい。小駒はいいとこ一杯あるけど芝居部分が軽すぎる気がした。個人的に芝居噺はもっとメリハリがあるのが好みです。金翔は上手いけど、話に付けてる尾ひれ(小咄など)のバランスが悪いのと自分で上手いの分かってやってる感じが嫌みっぽかった。鬼〆は、好きな感じ。志らく師匠の早口っぽいとことか。たっぷりめのまくらで自身のせわしない口調を客席に意識づけさせて、話に持ってくところとかなかなか。一瞬、見た目とか髪型とか気色悪いし、ほんと落ち着き無く聞こえる口調は安心感がない様子だが結果楽しめた。花緑門下は、タイミング悪いのか、今まで外しが多かった気がしたが初めて好感もったかも。新作も聞いてみたい。
 とかなんとかいいながら、若い客席は結構ウケてた。爆笑はなかったけど。