三段梯子
昇太独演会は初。BGMとともに客席後方からアロハにデニムにハンチングで登場。マイク片手に近況フリートーク。笑点に出た弊害、世間に顔が売れたことの弊害について、中学生に追いかけられた話。エレベータに閉じ込められた話など。なかなかレアかつ面白い体験談。どこまで脚色されているんだろ。そして、便利な二つ目と、笑志の紹介へ。
3/31 春風亭昇太独演会「昇太ムードデラックス」at 下北沢 本多劇場 14:00〜
春風亭昇太:前説
立川笑志:幇間腹
春風亭昇太:短命
春風亭昇太:空に願いを
中入り
春風亭昇太:崇徳院
相変わらず笑志は安定感、面白さが立ってる。家元揶揄のまくらから最後までさすが実力派二つ目。サゲが知ってるものよりもう一ひねりされていて「ツボは心得ております」。昇太。胴体着陸に関するまくら。あの機長に対する見解に実に感心した。そして、その笑志から教わったという短命。(よく、わからないとき教わるって言ってた)ずーっと、短命って言わねーなって思っていると最後まで短命って言葉は出てこなかった。確かに筋は基本的に笑志の短命だった。ただ、おかみさんとのやり取りが昇太流。このあいだも思ったけど、昇太って人はほんとに華やか。そして明るい。楽しい。スキルがどうとか関係なく天才的なデラックスなムードをお持ちだ。
高座上でSWAユニホームに着替え。合図とともに天井から着物が降りてくる。眼鏡もチェンジ。で、空に願いを。聞くの2回目。完成度高いなあ。連日の山登りの意味、右手に持った水を入れたコップの意味、雨乞いの儀式のアクションの意味。伏線が着地するのが爽快かつおかしい。
仲入り後、崇徳院。ちょっとなんとなく意外なチョイス。しかし、威勢のいいのを通り越してやたら乱暴な八つぁん、突飛な聞き間違い、茶店のおかしな女中の造形(冗談言うとウェーッ)とそれに対する八つぁんの受け答え、おかみさんが八つぁんの腰に大量の草蛙を巻き付けた時に八つぁんが発する「鵜匠みたいだ」とか、昇太流の設定が光る。ここでは崇徳院の歌は元から短冊に書かれたものが偶然落ちてきたことになっていたのも独自なのかな。
随所に、志の輔を揶揄するようなトークが。仲いいんですな。
ふと白酒、扇辰の両氏が聞きたくて黒門亭へ。
柳亭市丸:転失気
柳家小権太:幾代餅
桃月庵白酒:井戸の茶碗
中入り
入船亭扇辰:野晒し
幾代餅、いい雰囲気。「若旦那は後ろに返事をする」ってセリフに得心した。
続いて井戸の茶碗、調子悪いのか珍しく間違い多いが、尻上がりに良くなってきた。あったまった頃にはウケるウケる。やはり好きな噺家さんです。
しかし、今日は扇辰師匠。前観た時はちょっと遠かったんで近くで聞きたくて来たかいありました。江戸っ子ぽい気っぷのいいイメージが強かったけど、この八五郎のおかしな感じが素晴らしかった。噺も幇間が出てくるところまであってたっぷり。大笑い、かつ気持ちがいい。良かった。1席を残して退場。次を予約していたので残念ながら。
3/31 真一文字の会 其の参 at 日暮里サニーホールコンサートサロン
春風亭一之輔:のめる
春風亭一之輔:長屋の花見
中入り
春風亭一之輔:大工調べ
今日の一之輔は、不調。のめるはまあまあ、長屋の花見はまあって感じだった。いつもは二つ目を越えている感じでしたが今日は二つ目さんって感じ。今までが良かっただけにこういう日もあるでしょう。
大工調べとかハマったら凄くいいと思うのでぜひ大得意になってほしいです。威勢のいい啖呵、口上に期待。
ところで、長屋の花見のまくらで、会の前に会場前のルノアールから見下ろす桜が綺麗だったことから始まる桜の色や桜の幹の話、なかなか良かった。
また行くつもり。来月は都合で行けないと思うが。