「切れ」味

11/8 談春七夜アンコール2007 第六夜「緋」 at 横浜にぎわい座 芸能ホール 19:00〜



  開口一番 立川こはる:かぼちゃや

       立川談春厩火事

       立川談春:たちきり 上

         仲入り

       立川談春:たちきり 下





 参りました。すごいぞすごいぞ、と押すのではなくいつの間にかじわじわ競り上がってくるすごみ。そして切れ場と切れ味。談春流の噺の膨らませるポイント、厚さのグラデイション。上下に分割した意味、も相まって結果分かりやすさをも孕んだ技と業と念。救われなくとも掬われるたような。厩火事のお崎のキャラクターのイッチャタ加減も面白かった。あれって滑稽噺だったっけ?こはるは談春ファンには温かく迎えられてるようだが、たしかに不思議な華やぎはあるし、噺も割によどみはないが、与太郎の了見がもっと感じられるといいのにな。