二真方
6/9 第3回ワザオギ落語会 at 国立演芸場 18:00〜
古今亭駿菊:近江八景
柳亭市馬:片棒
柳家喜多八:あくび指南
お仲入り
柳家喬太郎:反対俥
笑福亭鶴光:西行鼓ヶ滝
先日に引き続いての「片棒」。DVD用の撮影のせいかどうかは知らないが市馬師匠には珍しく少し不調な気が島たがやはり次男の弔いシミュレーションのくだりは素晴らしい。「あくび指南」は個人的に今日のベスト。流石のスピードの可変にほれぼれした。喬太郎氏、今日は噺が短いからと、またまた転がる自在なまくら。私鉄の駅を得意の擬人化で表した跡に、これまた得意な円谷ネタ、ウルトラマンランドの話。そして、まさかの古典。てっきり新作かと思ってたところに、白鳥、彦いちばりの派手な派手なアクション満載の「反対俥」。とはいえ、設定や小ネタなど喬太郎流の新作風味も加味されていましたが。しかし、2人目の車夫、寅さんの俥の引きようは空飛ぶガメラを観るようだったし、乗ってる客のヘッドバンキング具合も相当激しいものがあって、DVD化された時にどう見えるのか気になりました。鶴光さんは聞いてて結構キツかったので多くは語りません。駿菊さんは普通でした。
三遊亭時松:締め込み
橘家文佐衛門:告知&小咄
古今亭朝也:干物箱
柳家小権太:片棒
柳家三之助:棒鱈
今年2番目の動員らしい。ブーム?
ある意味、特別ゲストか、文佐衛門さんが入場時入り口で自らの独演会のチラシを配っているな、熱心だなと思っていたらまさかの高座へ。この会には真打ちは反則でしょと思いながらも定番の小咄はおかしい。えー、好みだろうがあのサゲでは締め込みという気がしなかった。朝也はなんかいつも生気がない気がする。キャラもあるのだろうが噺が息づく感じがしない。小権太は明るくて口調も気持ちいいところは十分あるんだけどだんだん飽きてくる気が。勢いだけに感じてしまうのかも。もちろん市馬さんのそれと比べてしまっているとしたら分が悪いのは仕方ないが。三之助がダントツに良かった。ただ芋侍(田舎侍)が早口になった時など、急に普通の喋りになるなど、田舎者に成りきれていないところが気になった。関係ないが、酔い方が一之輔に似ている。