濃、脳、王、NO!

amane92007-04-24

 4/24 立川談志独演会 at よみうりホール 19:00〜


    立川談志:青龍刀権次
      仲入り
    立川談志粗忽長屋



 もともと、評論、批評をするつもりなど無いが、圧倒的で多くを語れる気持ちになれない。「八丁堀」を思い出せないとか、声が出てないとか言い間違いとか些末なことはあっても、濃密な満足感が最後にはあった。
「アカデミズムという言葉は、成り上がりのためのステイタス(のためにある)」。春雨をお題にした川柳「舟底をガリガリかじる春の鮫」のおかしみ、粋さ、の話。世の嘘、依存という意味での帰属意識の話の後の「俺は唯一落語に帰属している」。落語を繰り返しやっていると飽きてくる、その気持ちを思いとどめて飽きずにやることに一番エネルギーを使っているのかもしれない、とか。印象的な言葉に満ちていた。
 また、家元の粗忽長屋を聞く機会があるだろうか、とか考えた。しかし、下手から出てきて客席を窺う家元の立ち姿はなんともチャーミングですな。もちろん帰りもですが。