あつく、ない。

 SWA,若干ながら、当日券がでるらしい。という情報を得たのでそれ狙いで下北沢へ。当日発売時間を勘違いして並んでしまい30分長く行列の渦中で立ち読書。辻原登「遊動亭円木」。盲目となって一線を退いた噺家を主人公に据えた、現実と空想を流麗に行き来するような連作短編集。上手くて涼しい文章。古典落語をモチーフに人間模様が行ったり来たり。まだまだ途中だが。
 無事に当日自由席券を手にして、眠亭にてひさしぶりにラーチャン(半ラーメンと半チャーハンと辛白菜のセット)。やっぱりうまいな、今流行りのラーメンじゃないけど。透明スープにふにゃふにゃのちぢれ細麺。ネギ、法蓮草、海苔、赤いチャーシューが乗っている。と其のチャーシュー入りのチャーハン。辛白菜って、キムチみたいなんだけど日持ちしないっぽい自家製の浅漬け。これがまた好き。其の汁をラーメンに入れたりしても旨い。ファーストキッチンでコーヒー買って会場へ。1階最高列センターやや下手に陣取る。ちょっと下手が好きなのである。昨日の1列前のパイプ椅子より俺には快適。席確保後、場内飲食禁止なのでちゃんとロビーにてコーヒーを飲む。



 2/21 春風亭昇太プロデュース 下北沢演芸祭
  SWAリニューアルat「劇」小劇場 19:00〜

 
  SWA:若者たち(替え歌)

  神田山陽シマフクロウの城
  三遊亭白鳥江戸前カーナビ
  柳家喬太郎:路地裏の伝説
  林家彦いち:掛け声指南
  春風亭昇太:空に願いを


 仲入りなし、とのこと。暗転から高座上のモニターから、わざわざ見せる必要ないようなSWAのTVスポットのようなムービーが流れる。それに引き続いて登場したSWAメンバー全員による合唱開始。若者たちに乗せて携帯を切ることやトイレを済ませたかと注意事項が歌われ、それから1番から順番にコーラスをバックに今日の各人の噺の紹介をそれぞれコメント。
 枕なし。一気に本題。暗転するたび高座には次の人と行った次第。

 シマフクロウの城、は、今日話したこのあとが波瀾万丈だそうな。そこで時間切れ?江戸前カーナビは昨年の東洋館での円丈・白鳥二人会の時に、お互いネタを交換した際の円丈師匠のヤツを聞いたことがあった。円丈バージョンの方が江戸前っぷりが多かった気がするが、とつぜん坊主頭になっていた白鳥オリジナル版も十分面白かった。喬太郎師匠はやはりいいっ、と思った。力を感じさせてくれる。掛け声指南は先日、中野でも心技体vol.9以来。密度が増して、整理されていてわかっていてもつい笑ってしまう。彦いち師匠のタイ人のイントネーションがやはり絶妙。昇太師匠は初お目見え。花がある、感じさせる。十分面白かったが、まだまだこんなもんじゃないんだろうな。最後に全員で今後のインフォーメーション。
 今日はエアコンの調整が良かったのか、あまりあつくなかった。高座は熱かったが。

 順番が後になればなるほど、それまでに演じられたネタや主人公がポンポン噺の中にくすぐりとして登場したりして実に楽しく密度の濃い会だった。チケットとれないのもうなずける。またもラッキー。

 近所のスリーエフに入ったらガンダムのくじ(但し、ジオン公国編)をやってるじゃないですか。1回500円。これまた心技体での喬太郎氏の枕でのファミマの期間限定ウルトラマンくじを思い出して引いてしまう。たぶん3等くらいのヒートホーキ賞が当たる。ザクのヒートホーク型の卓上ほうき。ちょっと狙ってた。ちょっと気分良くなって、食い過ぎだとわかっちゃいるが、そのあと、またも久しぶりに洋食屋のVARIEにて海老カレー。駅近くに店舗が移ってからは初かも。ずっと行こう行こうと思いながら今日に至る。ハートランドと自家製サングリア。調子に乗ってメンチカツ単品も。オーソドックスでスパイシーな洋食屋のカレー、じんわり肉汁のメンチ。旨し。さあ、家帰って「レイトン教授とふしぎな街」の続きをやらなきゃ。別にやらなくてもいいのだが。