名人たちのてんこもり

3/14 立川志らく 独演会 at 銀座ブロッサム 19:00〜



 立川志らく:子別れ 上中下 (19:05〜10・まくら、10〜上、21〜中、34〜58下)


     仲入り


 立川志らく志らくの落語長屋(20:13〜17、〜21:14/〜21:15・解説)


 いやはやすごい会だった。子別れは、蛯名家のまくらから。吉原のシーンはカットされていた。げんのうではなく金槌。
 落語長屋は志らくさんしか出来ない噺だろう。とある若旦那話の前フリから、各名人へのオマージュを辿りながら話は進む。よかちょろ(文楽)、二階ぞめき(志ん生)、湯屋番(円生)、ざる屋(馬生)、時そば、突き落とし(小さん)、付き馬(金馬)。途中に子別れの八百屋が登場したりして。そして、若旦那が居残り佐平次誕生の一席へと落ちが付く。上手く書けないが、志らくさんの落語への深い愛情と共に圧倒された。この噺はこれからどこまで昇華されるのであろう。

昼から、こ てんこもり

3/13 瀧川鯉昇柳家喬太郎 二人会〜昼から古典こもり〜 at 東京芸術劇場小ホール2 14:00〜

 途中から


 開口一番 滝川鯉斗:動物園


 瀧川鯉昇長屋の花見(14:17〜22、〜42)

 柳家喬太郎:転宅(14:43〜52、〜15:13)

   仲入り

 柳家喬太郎:綿医者(15:26〜44、〜51)

 瀧川鯉昇明烏(15:51〜56、〜16:25)


 長屋の花見、鯉昇師匠の細かな工夫炸裂。「あらかたサクラでございます。」喬太郎の二つ目のまくらは二つ目の頃の入院話。綿医者は始めて聞く噺。「胸が焼けたんだよ」か。

白に黒

3/12 第4回 白酒ひとり at お江戸日本橋亭 

 まくらの途中で。


 桃月庵白酒長屋の花見

 桃月庵白酒:お見立て(〜20:01)

  仲入り

 桃月庵白酒茶の湯(20:14〜25・まくら、25〜21:05)



 長屋の花見で登場するドナドナ、お見立てで随所に挟まれる喜助のブラックな物言い、茶の湯のお菓子の名は「利休の恋人」等面白い。




 
 

時間表記

3/11 志らくのピン〜古典落語編 at 内幸町ホール 19:00〜


  立川志ら乃:だくだく(19:01〜17)

  立川志らく:短命(19:17〜31・まくら、31〜47・噺)

  立川志らく黄金餅(19:47〜20:15)

     仲入り

  立川志らく:妾馬(20:29〜34・まくら、〜21:13・噺)


 おもしろかった。あたりまえか。まくらは、談志10時間から戸塚ヨットスクールの話、骨壷事件の真相、電車の包丁乱闘のデジャヴとか。短命の隠居八五郎のやりとり、黄金餅の旦那のキャラの造形。妾馬は妾を見つけるところからたっぷり鶴の一声まで。

  

ここにもセンスが。

3/10 志の輔 no にぎわい at にぎわい座 19:00〜


  ちょっと遅れて。玉置館長が出たらしい。


 開口一番 立川志の八:天災


 立川志の輔:漫談(19:25〜55)

     仲入り

 マグナム小林:バイオリン漫談

 立川志の輔:百年目(20:16〜21:19)

       そのまま報告と挨拶



 前半、まくらのみでタイトルどうなるかと思いきや「漫談」って。笑ってしまった。そりゃそうだ。受賞式の話、談志10時間の話、家元に初めて新作(親の顔)をほめられた話。(自分が)「一番えらいのは、弟子になって2ヶ月で談志に成れないと気付いたこと」ネタに入れないままそして最後に「一旦着替えて来て気持ちを入れ替えてきていいですか?」

 マグナム氏は元弟弟子だそうな。そしてたっぷり百年目。初の「志の輔 no にぎわい」、中身と空気が実に濃かった。

ひなまつり寄席

3/9 鈴本演芸場 夜席 


 林家たい木:寿限無

 柳家喬之進:幇間腹

 鏡味仙三郎社中:太神楽

 柳家喬之助:短命

 柳家喬の字:初天神

 ゆめじうたじ:漫才(ステーキ、お箸の話)
 
 古今亭菊之丞金明竹

 林家正蔵しじみ売り

   仲入り

 柳家小菊:粋曲

 柳家喬太郎:ほんとのこというと

 林家正楽紙切り

 柳家さん喬:唐茄子屋政談(20:13〜58)


 たい木、覇気は無いがひょうひょう。菊之丞はこの噺でも達者。正蔵は、得意の人情噺(?)でキャラ分けが曖昧だったが今まで見た中では一番良かった。喬太郎はなるとの話から新作へ。さすがのさん喬節。

席の配置

3/7 渋谷東横落語会 第八回 at セルリアンタワー能楽堂 19:00〜


 林家彦丸:一目上がり

 三笑亭可龍:宗論

 柳家三三:万金丹

   仲入り

 立川志らく文七元結



 能の舞台の真ん中にぽつんと高座が。花道からの登場ですが、それが長い。正面には柱。話には聞いていましたが雰囲気は別としてすごいシチュエーション。志らく氏が救いの会でした。